
フォートナイトクリエイターに革新をもたらすAI・IP・新機能の数々が発表
Epic Gamesは、今年初めてUnreal Fest内で開催された「State of Unreal」基調講演にて、フォートナイトクリエイターに向けた多数の新機能・新ツール・人気IPの展開などを発表しました。本稿では、その中でも注目すべき内容を中心にご紹介いたします。

NPCとの会話を可能にするAIツールを発表
基調講演では、最新シーズン「ギャラクティック・バトル」に登場したダース・ベイダーのNPCが、プレイヤーと対話するAI機能を搭載していることが明かされました。この技術は今後、フォートナイトクリエイターにも開放される予定です。
2025年後半には、UEFN上でAIを搭載したオリジナルNPCを構築できるツールが提供されます。クリエイターは、キャラクターの「Persona(人格)」を設定することで、話しかけることができるNPCを簡単に作成可能となります。声のタイプや話し方、性格まで設定でき、将来的にはゲーム全体の挙動にも影響を与えるダイナミックな設計が可能になるとしています。
Epic Developer Assistantがクリエイターを支援
開発支援に特化したAIツール「Epic Developer Assistant(ベータ版)」も発表されました。現在、Epic Developer Community上で提供されており、Verseコードの生成、質問への回答、開発フローの支援など、生産性向上を支えるツールとして注目を集めています。
UEFNに人気IPが続々登場
UEFNでは、人気IPとのコラボレーション展開が一層加速しています。
- イカゲーム:Netflixの大ヒット作品『イカゲーム』が、シーズン3の配信に合わせて6月27日にUEFNへ登場。謎解きや裏切りをテーマにしたゲーム体験の構築が可能になります。
- アバター:伝説の少年アン:フォートナイト本編でも好評だったエレメント操作がUEFNでも実装され、2026年には本格的な「アバター」体験が制作可能になります。
- スター・ウォーズ:フォートナイト本編終了後も、UEFN上ではスター・ウォーズのテンプレートや公式アセットを用いた体験の制作が可能に。銀河規模の冒険がさらに広がります。
- LEGO連携:要望の多かった「レゴブロックによる建築」が、6月17日よりUEFNに正式導入されます。併せて「レゴ ブルーム・タイクーン」テンプレートも登場し、ガーデンビルドなどの新体験も実現可能となります。
UEFNに革新をもたらす新機能群
フォートナイトでのゲーム制作に新たな可能性をもたらす複数の機能も発表されました。
Scene Graph(ベータ版)
6月7日よりリリースされるScene Graphは、エンティティを階層構造で管理できるようにする機能です。プレハブの活用により、反復作業の効率化や、Verseとの親和性の高いゲームロジック構築が実現可能となります。
General Physics(ベータ版)
2025年第3四半期には、よりリアルな物理演算を活用したゲーム制作が可能になります。スポーツやパズルといった物理挙動を活かすジャンルへの応用が期待されます。
クリエイター向け分析機能の拡充
6月9日より、フォートナイト データAPIの範囲が拡張され、クリエイターの島に対してもエンゲージメントやリテンションといった指標の可視化が可能となります。これにより、定量的なデータに基づいたゲーム改善が進めやすくなります。
また、ディスカバリー(発見)の仕組みに関する新たなドキュメントも公開され、可視性向上や成功要因の分析に役立つ情報が提供されます。
UEFNセッションのライブ配信も実施中
Unreal Fest期間中は、Epic Gamesの公式YouTubeチャンネルにてUEFNに関する専門セッションのライブ配信も行われています。以下のセッションは、見逃せない内容となっております。
- 「ディスカバリーで成功するには」:6月4日 0:30(日本時間)
- 「UEFNにおける物理ゲームプレイ」:6月4日 22:00(日本時間)
- 「UEFNでUIをビルドするための新たな手法」:6月5日 1:45(日本時間)
- 「シーン グラフとVerseでプロジェクトを強化する」:6月5日 5:45(日本時間)
- 「Tom Jank氏によるUEFNサバイバルガイド」:6月6日 3:00(日本時間)
Epic Gamesは、フォートナイトの創造性を拡張する新たなステージへと歩みを進めています。今後もUEFNとクリエイターコミュニティの進化に注目が集まります。
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