元Epic Gamesで10年間にわたり活躍した今井氏が、新著『メタバースは死んだのか? 元エピック今井が明かす「稼ぎ方」と「現在地」』を11月29日に発売します。
この本では、エピックゲームズでの豊富な経験と、ゲーム業界およびメタバースの最前線で培った知見が凝縮されています。稼ぎ方のヒントや、業界の現在地、そして未来への展望が語られており、ゲーム業界に関わる人々にとって必読の一冊です。
本出しました!
— 今井 翔太 (@shotaimai) November 16, 2024
しばらくはRobloxの時代が来ると思うけど、2030に本命勝つのは未だにFortnite x Unreal Engineだと思ってるよ。
僕が約10年、愛したFortniteとUnreal Engineをベースに語っています。
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今井氏へインタビュー
今回のインタビューでは、著書に込めた思いや、メタバースの可能性、ゲーム業界全体の未来について語っていただきました。
Q, 今井さんは現在、どのような活動をされているのでしょうか?
A, 「2つの会社の代表を経営しながら、様々な会社の新規事業の顧問やアドバイザーをしています。会社員勤めをしたのはEPICが初めてみたいなもので、アメリカの美大卒業後は自分のスキルで稼いでいましたので、自営に戻った感じです。EPICみたいな自由な会社じゃないと僕は会社員にはなれなかったと思います。」
Q, 10年間エピックゲームズで培った経験は、現在の活動にどのように活きていますか?
A, 「EPIC在籍中の半分はUnreal Engineを日本で広めることでした。当時のEPICはまだベンチャーの気質がある少数先鋭の会社でした。そんな折に先陣切ってUnreal Engineを日本で展開する役をできたことはラッキーでした。まだ日本であまり知られていない海外のプロダクトを日本で広めることに関してはだいぶノウハウがたまりました。今は3次元スキャナー領域で最も注目されているXGRIDS社のLIXELシリーズのエヴァンジェリストとしてDUAL SLAM 系の3Dスキャナーを日本で展開しています。LIXELシリーズを買いたい方はぜひご連絡ください。また、3DCGをビジネスに展開する領域においては誰よりも詳しくなりましたので、そのあたりをうまく活用してインフラ系の会社にVFXやゲームの3D技術を展開しています。
もう半分は、このメディアを見ている方にはなじみがあるほうで、フォートナイトのコミュニティを担当していました。おかげで、日本のメタバースにかかわるトップクリエイター、フォートナイトに限らずeスポーツに関係するチームやベンダー、ゲーム系のトップインフルエンサーやエージェンシー、僕の人脈はおそらく業界の誰よりも広く、そして特殊な立ち位置でしたので商売っ気のない良い関係を築けています。 今はこっちの紹介事業も手広くやらせていただいています。
なので、3DCGのとくにガウジエンスプラッティングに関する最先端の開発をAIを交えて開発を行っている事業と、広告代理店が苦手とするゲームインフルエンサーマーケティングのところや、eスポーツチームのスポンサー営業代理とか超ニッチ領域で展開中です。」
Q, フォートナイトを含むゲーム業界全体の今後の展望について、特にどのような変化が起こると予想していますか?
A, 「しばらくは新しいタイトルが流行ることは無いと思います。いい意味で枯れたゲームでストリーマーやeスポーツ選手を中心にゲームが展開していく流れはしばらく続くと思います。注目しているのはSupercellのクラロワです。YouTubeの数字を見ているとまた上がってきましたね。もちろんGTAやVALORANTや原神やマイクラはしばらく好調でしょうね。また、Robloxが日本で流行ると思います。数字だけ見るとFortniteよりも圧倒的なんですよね。」
Q, メタバースにおける成功例や、現状で注目しているプロジェクトがあれば教えてください。
A, 「メタバースはIPホルダーにとってはとても相性がいいものです。しばらくはRoblox上にいろいろなIPが集結してくるだろうと思い注目しています。また、フォートナイトがメタバースで花が咲くのはまだ先の話なので、今のうちに開発者教育コミュニティやメディアを作るべきでしょうね。このあたりに張っている若い起業家に注目しています。」
Q, この本を出版しようと思ったきっかけや、特に伝えたかったメッセージを教えてください。
A, 「メタバースと聞くと、瞬時にVRやNFTという全然関係ない話が返ってくることが多いなというのと、Meta社やVR Chatのせいで投資家連中はこの辺りはもう終わった領域だと思っていますので、本質はそこじゃないし、まだ死んでないよ!と伝えたかった感じです。」
Q, 本書で特に注目してほしい章や内容があれば教えてください。
A, 「実はこの本は僕へのインタビューをもとに構成されています。最初はめちゃくちゃ専門家寄りの本を書いたんですが、それは専門用語が多すぎてだれにも伝わらないと編集者にボツにされました。いつか超マニアックバージョンもNoteとかで日の目を見てほしいです。なので、本書はどなたにでもわかりやすい内容になっています。」
Q, 記事をご覧になられてるフォートナイトユーザーさんに一言お願いいたします。
A, 「バトルロイヤルファンにとってはメタバース化していくフォートナイトにちょっと寂しさと嬉しさの混ざった感情があるかと思います。それはしばらく続くと思いますが、時代の変化の目撃者と思って引き続き楽しんでいただけますと!」
インタビューの内容を通じて、今井氏がゲーム業界とメタバースに対する深い理解と情熱を持っていることが伝わりました。彼の経験と視点は、業界の未来を見据えた貴重なものです。フォートナイトのユーザーに向けてのメッセージも、変化を楽しむことが大切だという強い呼びかけとなっています。
最後に、今井氏は自身の著書『メタバースは死んだのか? 元エピック今井が明かす「稼ぎ方」と「現在地」』に込めた思いや、ゲーム業界の新たな展開についても触れています。ゲームやメタバースの未来に興味のある方には、必読の一冊となることでしょう。興味のある方は、ぜひこちらよりチェックしてみてください。
メタバースは死んだのか? 元エピック今井が明かす「稼ぎ方」と「現在地」
11月29日、Amazonにて発売
発売価格: 1,760円
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