【フォートナイト】Epic Games CEO「Tim Sweeney」がAppleを強く批判、日本のiOS版は2025年中に復活せずと表明

Epic Games CEO「Tim Sweeney」がAppleを強く批判、日本のiOS版は2025年中に復活せずと表明

Epic GamesのCEOであるTim Sweeney氏は、日本におけるスマホ新法施行を受けて声明を発表し、『フォートナイト』が2025年中に日本のiOSへ復活しないことを明らかにしました。

Sadly, Fortnite will not return to iOS in Japan in 2025 as promised. Apple was required to open up iOS to competing stores today, and instead of doing so honestly, they have launched another travesty of obstruction and lawbreaking in gross disrespect to the government and people… pic.twitter.com/7hu5eGMQX6

— Tim Sweeney (@TimSweeneyEpic) December 18, 2025

日本では本日、Appleに対して競合ストアの参入を認めることを求める、いわゆる「スマホ新法」が施行されました。しかしスウィーニー氏は、Appleがこの法律を誠実に履行していないと強く批判しています。

声明の中で同氏は、Appleがサードパーティのアプリ内決済に対して21％、Web経由の購入に対して15％という高額な手数料を課している点を問題視しました。これらの慣行については、すでに米国の裁判所において違法と判断され、控訴審でも支持された事例があると指摘しています。

また、Appleが導入した警告画面についても言及し、Apple以外のストアや決済手段を利用すると、あたかもプライバシーや金銭的安全性に問題があるかのように誤解させる、反競争的な表現であると批判しました。

さらに、競合ストアを通じて配信されるアプリの収益すべてに対して新たに5％の手数料を課す方針や、Appleが関与していない取引についても強制的な報告APIを通じて監視しようとしている点について、「極めて悪質な行為」だと述べています。これらの行為も、米国ではすでに違法と判断された慣行と同様であるとしています。

スウィーニー氏は、「Appleがユーザーと競合の間に立ち、立場を乱用して誠実な取引を妨害する限り、真の競争は起きず、消費者も利益を得られない」と主張しました。そして、この状況はプラットフォーム、開発者、消費者の関係史において「悲しい一日」であると述べています。

Epic Gamesは、今回の件について日本の公正取引委員会に正式な申し立てを行う方針を示しており、今後の行政判断やApple側の対応が注目されます。『フォートナイト』やEpic Games Storeの日本におけるiOS展開についても、引き続き不透明な状況が続く見通しです。