【フォートナイト】半年間で77万件以上の制裁を実施。AIと有人監視のハイブリッドで挑む、Epic Gamesの「徹底した安全対策」の裏側

半年間で77万件以上の制裁を実施。AIと有人監視のハイブリッドで挑む、Epic Gamesの「徹底した安全対策」の裏側

フォートナイトを運営するEpic Gamesは、2025年後半(7月〜12月)におけるモデレーション(不適切コンテンツの監視・管理)の統計レポートを公開しました。

公開されたデータによると、わずか半年間で実施された制裁件数は778,495件にのぼり、AIによる自動検知と専門チームによる有人確認を組み合わせた、業界最高水準のセキュリティ体制が浮き彫りとなっています。

数値で見る「島の秩序」:ハラスメントとヘイトスピーチが最多

制裁内容の内訳を見ると、現代のオンラインゲームが直面する課題が明確に現れています。

  • サイバーハラスメント: 365,277件(最多)
  • ヘイトスピーチ: 287,664件
  • 不適切な言語: 54,082件
  • スパム行為: 53,894件

このほか、自殺関連の介入(101件)やグルーミング(未成年への不適切な接近)対策(83件)といった、プレイヤーの命や安全に直結する深刻な事案に対しても、迅速な対応が行われていることが分かります。

AIとLLMが24時間監視する「ボイス&テキストチャット」

Epic Gamesが導入している監視システムの最大の特徴は、最新のテクノロジー活用にあります。

  • ボイスチャットの自動解析: 通報された音声クリップは、即座に「Speech-to-Text(音声文字変換)」にかけられ、AI/LLMによって内容が解析されます。規約違反が認められた場合、AIが自動的に制裁を下す仕組みが構築されています。
  • 24時間のテキストスキャン: チャット欄は常時スキャンされており、自傷行為の示唆や脅迫、未成年を狙うプレデター特有のキーワードが検知されると、即座にフラグが立てられます。

重要なのは、AIがフラグを立てた深刻な事案については、最終的にトレーニングを受けた人間のモデレーターが内容を精査し、誤認を防ぎつつ適切な処置を決定している点です。

未成年者を守る「PhotoDNA」と法執行機関との連携

特に児童虐待コンテンツ(CSAM)に対しては、一切の妥協がない姿勢を見せています。マイクロソフトが開発した「PhotoDNA」技術を採用し、既知の違法画像との照合を自動で実施。疑わしいコンテンツが発見された場合は、直ちに全米行方不明・被搾取児童センター(NCMEC)へ報告する体制を整えています。

今回のレポートでは、30件のCSAMレビューと22件のテロ関連コンテンツへの処置も報告されており、フォートナイトが単なるゲームの枠を超え、国際的な安全基準に基づいたプラットフォーム管理を行っていることが伺えます。

安全は「当たり前」ではない

私たちが毎日楽しく島に降り立てるのは、こうした裏側で機能している「見えない盾」があるからです。1,900万人を超えるEUのアクティブユーザーを抱える巨大プラットフォームにおいて、これほど緻密なモデレーションを維持するのは並大抵のことではありません。

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コメント一覧
  1. 目に見えないコストだから大体の企業がなあなあモデレートなのに、よくやるもんだ
    だからディズニーともコラボできるんだな

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