
未解決バグの大量削除は「正常な開発プロセス」。Epic代表Tim Sweeney氏が報道を受け自ら釈明
Epic Gamesが未解決のバグ報告を大量に削除していたという報道に対し、同社の代表であるTim Sweeney氏が自らXで反応しました。Sweeney氏は「それは事実だ」と認めつつ、それがソフトウェア開発における「優先順位付け」という不可欠なプロセスであることを詳しく説明しています。
It’s true! And it’s normal software development.
— Tim Sweeney (@TimSweeneyEpic) April 10, 2026
We prioritize reported bugs. We fix them in priority order. At the bottom are low-priority, low-impact bugs. We find the cutoff point where fixing those bugs is less valuable to the game than other things, and we drop them. https://t.co/4ir3P0HD2L
世界最大級のゲームタイトルを維持する裏側で、開発チームがどのような苦渋の決断を下しているのか、その内実が明らかになりました。
「すべてを直すことは不可能」開発現場のリアル
Sweeney氏は、バグ報告の削除を「正常なソフトウェア開発の姿だ」と断言しました。開発チームには常に、修正すべき箇所の10倍から100倍もの「改善すべきアイデアや報告」が寄せられており、限られたリソースの中で何を優先するかを常に判断し続けなければならないという現実があります。
- 優先順位の切捨(カットオフ): 報告されたバグはすべて優先順位が付けられ、上から順に修正されます。そのリストの最下層にある「優先度が低く、ゲームへの影響が極めて小さいバグ」については、他の重要な機能開発や修正にリソースを割くため、ある時点で修正を断念し、リストから除外(削除)するという決断を下しています。
- 修正されないバグの正体: 多くのプレイヤーが経験し、ゲームの品質に直結するような重大なバグは、この「切り捨てられた低優先度バグ」には含まれません。それらは常に高い優先順位に設定されています。
なぜ重大なバグの修正に時間がかかるのか?
プレイヤーからは「なぜこのバグがずっと放置されているのか」という不満がよく聞かれますが、これについてもSweeney氏は言及しています。
優先度の高いバグであっても修正に時間がかかる理由は、決して放置しているわけではなく、「原因の特定、修正、そして安全な配信(デプロイ)が技術的に非常に困難であるため」だとしています。つまり、チームが全力で取り組んでいても、解決までには物理的な時間が必要なケースが多々あるという説明です。
開発とコミュニティの「優先順位」のギャップ
今回のSweeney氏の釈明は、開発現場の「取捨選択」の透明性を高めるものとなりました。しかし、プレイヤーにとっては「低優先度」とされる不満も、実際に直面している本人にとっては大きな問題であることに変わりはありません。
「限られたリソースをどこに集中させるべきか」という経営者・開発者としての視点と、「小さな不具合も一つずつ丁寧に直してほしい」というユーザー側の願い。今回の発言は、その埋めがたいギャップを改めて浮き彫りにした形です。
「最高のゲームを作るためには、重要度の低いものを捨てる勇気が必要だ」というTim Sweeney氏のメッセージ。今回の正直な回答が、今後のEpic Gamesに対するコミュニティの信頼を深めるのか、あるいはさらなる議論を呼ぶのか。
まずは目前に迫った大型アップデートで、私たちが待ち望んでいる「優先度の高いバグ」がどれだけ改善されているか、その成果に注目しましょう。





















